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2017.02.10 (金)

似てるけどどこか違うだけど同じ形「かき」と「こけら」

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さるかにとある記事の見出しに「杮落とし」という言葉が入っていました。
私は素直に「かきおとし」と読み、文字の前後から、「ふむ。めでたいことがあったときには、柿を落として祝うというような行事があるのだな。新築の餅まきみたいなもんか」と推測をしました。我ながら名推理です。
同時に、柿は結構硬いことに思い当たり、さるかに合戦よろしく血を血で洗う怨恨を生まないか。もしくは、熟した柿を使用して、スペインのトマト祭りよろしく終わった後の絵面が地獄絵図にならないかを心配しました。
絶対に参加したくない!

さて、この「杮落とし」。実は、「かきおとし」ではなく「こけらおとし」と読みます。新築や、改築した劇場などで行われる初めての催しです。

しかしながら、「どう見ても か き じゃん!」と声を大にして言いたいところ。「かき」と「こけら」は同じ字なのでしょうか?

似てるけどどこか違うだけど同じ形

メイリオ

メイリオ
まずは、可読性の高いことでお馴染みなフォントのメイリオで見比べてみましょう。
いっそ潔いまでに同じ字!

小塚明朝Pro

小塚明朝Pro次に小塚明朝Proです。
んん?!

違う微妙に違う!
そうです。「かき」と「こけら」は旁(つくり)が異なるのです。
「かき」の旁は「亠(なべぶた)」の下に「巾」。
「こけら」の旁は真ん中の縦棒が上から下へ突き抜けています。
つまり、画数も異なるのですね。

こけらとは

ちなみに「こけら」は「木屑」とも書きます。
「木屑」という字を見て分かる通り、材木を削るときに出る木くず――のかけら――のことです。
そして、「こけらおとし」の由来は、新築や改装工事の最後に、屋根などの「こけら」を払い落としたことから来ています。
こけらを落として初めて行う催しだから「こけらおとし」。実に分かりやすい名付けだったのですね。

これから「杮落とし」の字を見たら、「かき」ではなく、「木くず」を払ったピカピカの建物で行われる初めての催し「こけらおとし」であると認識していただけると幸いです。

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カテゴリー: 言葉

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