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目黒式こども文化スクールSENS こどもの知的好奇心を育てる習い事 

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目黒式こども文化スクールSENS

こどもに人気の習い事はいろいろ

現代のこどもたちは、毎日忙しいです。ピアノにサッカー、学習塾に水泳。色々な習い事があって親御さんとしても、こどものために何をさせたらいいかわからなくなってしまうのではないでしょうか。

ここ一番という時に力を発揮できたり、優秀な人材が集まる学校に合格するこどもは、学習塾でするお勉強とは違う、色々なことに興味を持てるような環境に幼少期置かれている場合が多いという説もあります。

日本の伝統文化を自然に身につけながら、様々なことに興味を持ち、体験し、知的好奇心を育てる。そのうえ、お作法や礼儀も学べる。

目黒式こども文化スクールSENSを見学させていただきました。

SENSお茶を飲む

SENSにはペン字と茶道のクラスがありますが、単にペン字と茶道だけを学べるお教室ではありません。遊ぶほどにこどもは学んでいくという考えから、五感を刺激する色々な体験が用意されています。

通常のレッスンに加えて2か月に1回、スペシャルレッスンがあり、伝統文化を五感で感じることができます。春には大きなイベントとして桜のピクニック茶会が催されました。

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スクール名の由来

目黒式こども文化スクールSENSは、茶人の目黒公久先生、書道家の目黒史先生のご夫妻が開校されました。

SENSというスクール名は、こどもたちの可能性が泉のように湧いてくるイメージから泉=センという名前があふれでてきたと仰います。

また、英語ではセンスという綴りはSENSE最後に「E」が入りますが、Eを省いた造語にすることによって、そのままのセンス=感覚という意味だけではなく、ひとりひとりのこどもが、それぞれのオリジナルの可能性溢れる「泉」であり、たくさんの明るく清らかな「泉」がどんどん湧いてくる、というイメージも。

更に先人の智慧の結晶である文化的な要素を多く取り組むことからも、先人の「先」正しいと思うことを磨かれた直感力と判断力で選ぶことができるこどもの育成という選ぶの「選」そういった意味が込められている名前です。

そこに「目黒式」とつけることには、賛否がありましたが、お子さんを預かるというのは大人を教えるのとは違う責任が生じます。どこの誰がやっているのかということをきちんと名乗るべきであり、また夫婦、家族でやっていることを伝え、親御さんにも安心していただきたいと思うのと同時に自分を律することができると考え、敢えて「目黒式」と名乗ることにしました。(公久先生)

ペン字のレッスン

ペン字を教えているのは神宮前で書道サロン墨麗を運営し、書道・ペン字の指導のほか筆跡アドバイザーとしてTV・雑誌などメディアでも活躍中の目黒史先生。世界的に活躍する、超有名モデルさんの筆跡も鑑定されました。

一流企業のセミナー講師も多数務められています。

史先生_n

 

きちんと正座し、まずは礼で始まります。

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ペン字レッスンに使うテキストはSENSオリジナルのもの。

未就学児のクラスでは書くことをまず楽しむようなテキストになっていて、小学生は更に言葉の美しさを感じることができるように作られています。

百人一首プリント_n

 

いつもはまず、論語の学而第一の有名な冒頭部分「子曰く学びて是を習う。(し、いわく、まなびてこれをならう)」の音読をしているそうです。昔の武家の学校のようですね。

夏を迎え、今日は百人一首の中から夏の歌を音読。

持統天皇の「春過ぎて 夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」テキストに読み方と現代語訳も書かれています。

大きくはっきりとお腹から声を出す練習をしてから読みます。声にだして読むということで、五感が刺激され、内容がしっかりと頭の中に入っていきますね。

音読中_n

書は造形だけでないのです。私たちは四角の枠の中に上手に書く人を育てたいのではなく、日本人の情緒を湧き上がらせ気持を込めて書く人を育てたい。そこは普通の書道教室と違う点で、かるたをやってみたり、うちわに好きな文字を書いてもらったり色々な体験をしています。(史先生)

この日見学したのは小学生クラス。小学校の低学年のこどもたちにこれは理解できるのかしら。と一瞬思いましたが、そんなことはおかまいなしにこどもたちは読み、声にだし、新しいことを覚えてなんだか楽しそうです。

 

ひらがなとカタカナは、漢字からどのようにそのカナになっていったかを学んでから練習していきます。

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漢字も練習します。練習した字を使って短い文も考えて作ります。

土曜日に、アイスを食べるのかな。可愛らしい。

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先生が色とりどりの綺麗な紙を出されました。短冊のようです。

「七夕の願いごとは、もともと芸事や技術の向上を願って書いたものなんでですよ。」というお話をされました。

「さあ、好きな短冊を選んでみんなもお願いごとを書きましょう。」

子供たちの目が輝きます。

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今練習した綺麗な字でしっかり、丁寧にお願いごとを書いていきます。

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ふたりとも、先ほど先生が「元々七夕は芸事の向上を願った短冊を書いていた。」というお話をしっかり覚えていたんです。すごい。

龍一郎くんは

「日本画でふでのほさきをうまくつかいこなせるようになる!」

しょうくんは

「レスリングできそたいりょくをふやす。」

龍くんは日本画がすごく得意。しょうくんはレスリングを習っているんだそうです。

う~ん。素晴らしい。

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ペン字の練習の前に百人一首を音読しましたが、ここで百人一首のかるたが登場しました。こうして改めて見ると、絵札が大変綺麗です。

 

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五、七、五、七、七文字でできている短歌の構成と、絵札には一首全てが書かれており、こちらが読み札であること、もう一方は下の句のみが書かれており、こちらが取り札であることを教わります。

「もう夏ですね。百人一首には百の歌が収められていますが、夏のことを読んだ歌はこの4つだけなんですよ。」

そうなんだ。習ったのかもしれませんが、すっかり忘れていました。

なんと子供たちから、ここで「あ、読み方の札に点々がないよ。」という指摘が。

「天の香具山(あまのかぐやま)」は「あまのかくやま」と、「雲の何処(くものいづこ)に月やとるらむ」は「くものいつこにつきやとるらむ」と読み札には記されます。濁点がないことにすぐ気付くなんて驚きです。二人とも先程ちょっと見ただけだと思ったのに、もう、読み方を覚えているんですね。

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実際にかるたをやってみましょう。

上の句を先生が詠んでいる段階で、もう下の句が書かれた取り札を取っていました! 先程の音読でもう覚えたんですね、持統天皇の歌を。

そうそう、この意外と白熱する雰囲気。これがかるたの面白さ。

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お茶のレッスン

白熱した後、休憩をはさんでお茶の時間です。

お茶は校長の目黒公久先生が教えてくださいます。

先生は本来の茶道の精神に立ち返り自らの手でお客様をもてなすという自然派茶道教室「星窓」を主宰されています。

また、日本文化である行事を楽しみながら知識として増やすというtamatebako代表でもあります。しめ縄作りなど、伝承体験を伝える活動をしてこられました。

目黒先生

さあ、いよいよお茶のお稽古です。

まずは正座。そして礼。

そうでした。和室では扇子を前に置きご挨拶をする。普段なかなかしないこんな仕草こそ、小さな頃に身体に染みついていれば、いざというときに一目置かれる人になるかもしれません。

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お茶をたてる前に正座クイズ。紫陽花についてまずはお勉強します。

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そして、ホタルの一生についてクイズが出題されます。

「ホタルの一生は短いものですが、どのくらいでしょうか。」という質問。

「あそこに6月下旬、7月下旬、8月って書いてあるもの。3日じゃないよ。」

頭がいいなあ。

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では次の問題です。

――かわせみという鳥がいますが、漢字で書くとどれが正しいでしょう。

はい! わたしは1の翡翠だと思います!

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「色々な書き方があったはずだよ。」と龍ちゃんが言っています。

え、そうなの? と小学生を前に内心動揺するうえむら。

答えは1から5まで全部です。

知りませんでした。小学生よりも見学の私の方が勉強になっている状態です。

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ここでいよいよお茶のお道具が登場。なんて清々しく美しいのでしょう。

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先程までの正座クイズの意味がわかりました。

お茶をたてる際に使うマグの模様が「紫陽花」です。

そして、こちら「棗」の蓋に蛍、内側にカワセミが描かれているのです。「棗」は中に抹茶が入っている容器です。

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SENSでは8月に夏まつりの開催が決定しているとのこと。その席で新たに体験する人よりもちょっと知識や技を知っていてほしいということで、袱紗づかいを教えてもらいます。複雑な袱紗の扱いもみるみる上手になっていきます。

1袱紗_n

そしていよいよこどもたちがお茶をたてます。

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今日のお菓子はかえるの形です。

可愛い。

かえるお菓子_n

お干菓子もいただきます。子供たちの目がかがやきます。こういう時間も楽しい。

お干菓子_n

 

SENSお茶を飲む

そしてもう一度お茶をたてます。

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あら、え? わたくしに。いただけるのですか。

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頂戴いたします。

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いただきます。

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美味しい! 感激です。

そして、しょうくんが見学にいらしていたご両親にお茶を出します。ご両親にお茶を差し出し、手をつき深々と礼をする。お父様、お母様もそれに応えている様子に、なんともいえない感動で胸がいっぱいになってしまいました。

無題

 

その後しっかりお片づけ。静々とすり足で運びます。

これにてレッスン終了。

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無料体験も実施中

見学し、なんだかとても感動したと同時に、幸せな満ち足りたような気持になりました。

オリンピックを前に、国はスポーツ好きな子どもを増やすことを目標としているようですが、感動を味わえるのはスポーツに限ったことではないのではと、こどものとき運動が嫌いだったわたくしは思います。

2020年東京オリンピックに向けて多くの子どもたちがお茶をたてられるようになるというのを公久先生はイメージされているそうです。

SENSでは夏まつりを8月23日と24日に開催します。オリジナルうちわを製作したり、氷柱お茶会、雅楽の笙の生演奏など親子で楽しめる内容です。

また、現在、通常のレッスンの無料体験を実施しています。

詳しくはSENSのHPをご参照ください。

氷柱お茶会、楽しそうですね。こどもになって参加したいです。グローバル化した現代こそ、日本の伝統文化をきちんと学び、発信できる人の存在というのは必要になってくるのかもしれません。そして礼を知り、自分の根幹を知っているというのは生きる力となっていくのではないかと思うと共に、こどもの持っている無限の可能性というものを改めて感じた1日でした。

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