植村明美
仕事と介護の両立支援の取組み
仕事と介護を両立するためのセミナー
今、日本では親や家族の介護のために離職せざるを得ない人が増えています。
グッドクロスでは、会社にとって重要な人材を失わないよう、仕事と介護の両立支援についての取組みを進めております。
5月1日には、初の社内研修「仕事と介護を両立するためのセミナー」が開かれました。
アンケートの結果と現状
セミナーに先立ち社内で実施したアンケートでは、家族の介護をした経験のある人は7人、現在も介護をしているという人も3人いました。
グッドクロスは比較的若い社員が多いので、介護経験者は、いても1人か2人かと思っていたのでこれは大きな衝撃。この数は今後増えていくに違いありません。
育児でのお休みについては、昔と比べるとだいぶ体制も整ってきた感があります。育児と仕事の両立についても問題を含んではいますが、一般的にはお目出度い雰囲気もあることから周囲に隠すことはなく、話をすると思われます。
対して介護の場合、まず周囲に言い出し難いという面があります。育児や妊娠より経験者が少なく、後ろ向きなイメージのために相談もできない場合が多いのが現状です。
以前から介護の問題というのは色々ありましたが、それを担うのは一家の主婦、奥さんであることが一般的でありました。
しかし、今や一家の主婦が仕事をしているのは当たり前。さらに、生涯独身率も高くなり、女性だけでなく男性もその役割を負う可能性が高くなってきています。
また、より重要なポジションの人に親の介護が必要になるケースが多いため、益々周囲に話をし難い。
会社としても、重要な働き手に離職されるのは困るため、仕事と介護を両立できる環境を整えることが急務となっています。
介護という理由があるにせよ、度々お休みをしたり、長く休んでいることに違和感を感じる人も多いようです。それがこれまで仕事をしっかり真面目にしてきた人であっても中々理解してもらえないことから、いたたまれなくなって離職というケースもあり得ます。
グッドクロスでの取組み
グッドクロスでは、すぐに介護を経験するということがないとしても、その時に慌てない職場環境づくり、準備期間を作ることが必要であると考えました。
当社では、介護に直面したとき、まずは周囲に言いやすい雰囲気作りに努めたいと思っています。
休暇につきましては、ケースにより介護休業、介護休暇、短時間勤務を取得することができます。
その間会社から給与は出ませんが、一定の条件のもと、申請により介護休暇給付金が通常の賃金の67%雇用保険から支給されます。
また、自分の仕事をマニュアル化し、スムーズに引継ぎができるように準備をしておくことを推奨します。これは介護が必要になった場合のみならず、災害時にも役立つと考えられます。
トモニン
トモニンは「仕事と介護を両立できる職場環境」の整備促進のためのシンボルマークです。
名称、シンボルマークともに公募で選ばれたもので、「トモニン」という名前は介護する人を職場で支えて、ともに頑張っていくという意味。
マークは WORK(仕事)の「W」とCARE(介護)の「C」の文字を組み合わせて、右手を高く上げて充実した仕事をする人が、左手で介護の手を差しのべて、仕事と介護を両立出来る職場環境の明るく元気な姿を、誰にでも一目見てよくわかり、 広く親しみ愛されるよう、キャラクター的にデザイン。
赤は仕事と介護の両立支援に燦然と輝く希望の太陽とみなぎる活力を表現し、これは21世紀をリードする仕事と介護の 両立支援が出来る職場環境が力強く飛翔発展する勇姿を象徴したものです。(厚生労働省HPより)
初めての事態に直面することも予想され、試行錯誤はあるかもしれませんが、これからもグッドクロスは仕事と介護の両立支援についての取組みを進めていきます!