本日2月3日は節分。
節分は「一年間を健康に過ごせるように」という願いを込めて、悪いもの――鬼を追い払う行事が行われてきました。
鬼の追い払い方として、最もよく知られているのは豆まきですが、地域によっては「柊鰯(ひいらぎいわし)」を飾る風習も見られます。
柊鰯とは
柊鰯は柊の枝に焼いた鰯の頭を刺して、家の門口や玄関先に飾る魔除けのことです。
主に節分の夜から立春にかけて飾られ、鬼や災厄を家に近づけないためのまじないとして、古くから行われてきました。
柊の葉は縁が鋭いトゲ状になっており、触れると痛みを感じます。
一方、鰯の頭は焼くことで強い匂いを放ちます。
これらはどちらも鬼が嫌うものとされ、「目に痛く、鼻に臭い」ものによって邪気を退けることができると考えられてきたのです。
柊鰯の歴史といわれ
現代でも季節の変わり目には風邪が流行ったり、体調を崩す人増えたりします。
そして、昔の人々も同じように、季節の変わり目には疫病や災いが起こりやすいと考えていました。
節分という言葉は「季節を分ける日」を意味します。
特に立春の前日は一年の節目とされ、災いを追い払い、新しい季節を清らかな気持ちで迎えるための工夫が重ねられてきました。
そこで、身近に手に入る鰯と柊を用い、目に見えない災いを具体的な形で追い払おうとしたのが、柊鰯の始まりだと考えられています。
土佐日記にみる柊鰯
実は、この柊鰯の風習は平安時代にはすでに知られていました。そのことがうかがえるのが、紀貫之による『土佐日記』です。
一月一日の条には、次のような記述があります。
元日、なほ同じとまりなり。
白散をあるもの「夜の間」とて、
舟屋形にさしはさめりければ、風に吹きならさせて、海に入れて、え飮まずなりぬ。
芋茎、荒布も歯がためもなし。かうやうのものなき国なり。求めしもおかず。ただ押鮎の口をのみぞ吸ふ。この吸ふ人々の口を、押鮎もし思ふやうあらむや。
「けふは都のみぞ思ひやらるる。小家の門のしりくべなはの鯔の頭、ひひらぎらいかにぞ」
とぞいひあへなる。元日。依然、同じ港である。白散をある者が、
「夜の間だけだから」
といって、舟屋形にさしはさんでおいたところ、風に吹かれるままにして、海に落して、飲めなくなってしまった。芋茎、荒布も歯固めもない。このようなもののない国である。用意もしておかない。ただ押鮎の口を吸うだけである。この吸う人々の口を、押鮎は、もしかしたら(何か)思うようなことがあろうか。
「今日は、都のことばかりが思いやられる。小家の門のしめ縄の鯔の頭、柊などはどのようであろう」と、言い合っているようだ。
この記述から、正月――すなわち季節の節目に、しめ縄と魚の頭、柊を門に飾る習慣があったことが分かります。
旧暦では立春が元日にあたるため、ここでは鰯ではなく鯔(ぼら)の頭が用いられていますが、魚の頭と柊を飾るという点で、柊鰯の原型を見ることができます。飾る時期が一致している点も、興味深いところです。
さいごに
現代では、柊鰯を実際に飾る家庭は減りつつありますが、節分に豆をまき、無病息災を願う心は今も変わりません。
柊鰯は、そうした人々の願いが形となって受け継がれてきた、日本の季節文化の象徴の一つといえるのではないでしょうか。
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