TOP / 言葉 2021.04.27

今夜はピンクムーンという満月 ブルームーンやスーパームーンとは?

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以前、このブログで月の満ち欠けにより名前がついていることを書きました。

美しい日本のことば 9月は月の月

今日、2021年4月27日の月は満月。

ピンクムーン」と、ネットなどで盛んに言われていますが、このピンクムーンというのはどこから来た言葉なのか調べたところ、アメリカでは満月に月ごとに名前がついているということがわかりました。

ピンクムーンPink Moonは、4月の満月を指す言葉で、月がピンク色に見えるから、ではなく、4月にピンク色の花が沢山咲くことからついた名前です。

これは北米でネイティブアメリカン、コロニアルアメリカンが使っていた呼び名のようです。

他の月の名前はどう呼ばれているのでしょうか。

1月・・・ウルフムーン(Wolf Moon) 狼の遠吠えがこの時期によく聞こえていたから

2月・・・スノウムーン(Snow Moon)2月は大雪の時期のため

3月・・・ワームムーン Worm Moon 暖かくなる春の土壌のミミズにちなんで

4月・・・ピンクムーン Pink Moon 芝桜やフロックスなどのピンク色の桜に因んで

5月・・・フラワームーン Flower Moon 花が咲き乱れる月のため

6月・・・ストロベリームーン Strawberry Moon 北米で熟したイチゴを集める時期だったため

7月・・・バクムーン Buck Moon バク(雄鹿)の角が成長モードの時期

8月・・・スタージャンムーン Sturgeon Moon 五大湖とシャンプレーン湖のチョウザメは、この満月の間に最も簡単に捕まえられると言われていた

9月・・・ハーベストムーン Harvest Moon トウモロコシの収穫時期(フルコーンムーンとも呼ばれる)

10月・・・ハンターズムーン Hunter’s Moon 狩りをして食料の店に置く時期

11月・・・ビーバームーン Beaver Moon ビーバーが冬の準備を終えてロッジに引っ込んだ時

12月・・・コールドムーン Cold Moon 寒さが固定し、長い夜となる時期

ここで、去年何度か聞いた「ブルームーン」という名前は無いんだな、と思いました。

ブルームーンというのは、通常は1ヵ月に1度訪れる満月が、2回訪れるとき、その2回目の満月のことを指すのだそうで、大体2年半に1度くらいの割合で出現するようです。

また、「ブラッドムーン」というのもあり、これは完全に日食された月、「皆既月食」の月をこう呼ぶことがあります。完全に地球の影に隠れた月は銅色をしており、血の色とは異なりますが、なんとなくイメージは近いと思います。

数年前に皆既月食を町中で見上げたとき、まさしく「ブラッドムーン」と呼ぶにふさわしい赤い色をしていたことを思い出しました。

更に、「スーパームーン」という言葉もここ数年よく耳にします。

一体何がスーパーなのかとかねてから不思議に思っていましたので、こちらについても調べてみましたが、なんと、スーパームーンの定義ははっきりとはしていないようなのです。

満月というものは「月と太陽の視黄経の差が180度になった瞬間の月」という、はっきりとした定義があります。

しかし、スーパームーンにはこれがないので、使う人によって、使い方、感覚が違うようなのです。

実は、「スーパームーン」は天文学から出た言葉ではなく、占星術のほうから使われだした言葉のようで、大抵の人は、「通常より大きな月」のような意味として使っているようです。

それでは、1年のうちの最大の満月は、どのくらい大きいのでしょう。

月までの距離から計算すると、最大の満月は、最小の満月に比べて、直径で約14%、面積で約30%大きいことがわかっています。

ただ、これを肉眼で夜空を見上げたときに「今日の月は大きい」とはっきり認識できるかというと難しいようです。

しかし、夜空を昇り始めた月が、驚くほど大きくて、太っていると感じることがありますが、地平線近くの月が大きく見えるのは、見ている人の錯覚なのです。

ただ、なぜこのような錯覚が起こるのかについて、まだはっきりとした説明はついていないのだそうです。

色々な解釈のある「スーパームーン」ではありますが、今年のスーパームーンは5月26日のようです。

晴れたら大きな満月が見えるかもしれませんね。

出典:国立天文台
オールドファーマーズアルマナック

 

 

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