TOP / 印刷 2018.10.22

印刷の技術が芸術へ(版画)

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版画とは、木、金属、石などに、彫刻や細工を施した版を作り、インクの転写・透写等によって複数枚の絵画を製作する技法のことです。

版画はその版の仕組みから大きく4つに分類されます。凸版画、凹版画、平版画、孔版画の4種類で、版の材質の種類によって木版画、銅版画、石版画などに分類されます。

凸版印刷、凹版印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷の技法がそのまま芸術としての凸版画、凹版画、平版画、孔版画ということになります。

今回は凹版画の中の銅版画を簡単に紹介したいと思います。

銅版画のほとんどのものは、印刷から生まれそれが発展したものです。

印刷職人により開発された技法が、画家たちにより版画作品のための技法として使われ、現在でも技術的には生み出された当時と材料も方法もほぼ変わらないものです。

銅版画

銅版画の名称は、凹版画(インタリオ)の一つで版の材料に銅板が使われることから名付けられました。

銅という金属は適度な粘りがあり、きめ細かく精密な細工に適しています。

古くから行われた銅版画の技法はビュラン彫り(エングレービング)という技法でビュランと言う道具で直接版を彫刻していました。

この彫刻に銅という素材はたいへん適していたと考えられます。

銅版画は基本的に銅版に凹部を作り、その凹部にインクを詰め、紙などに印刷して作品を表現します。

また銅板(版材)に凹部を如何にして刻むかという方法で、大別すると二通りの方法があります。

直接技法

直接技法は、道具で銅板を直接彫ったり引っかいて傷を付けたりする方法で、古くから行われたエングレービングやドライポイント、メゾチントなどがあります。

 

ドライポイント(直刻技法)

メゾチント(直刻技法)

エンブレーヴィング(直刻技法)

画像 アートギャラリーミュゼ様ホームページより

 

間接技法

間接技法とは、酸などの腐蝕液で版材を腐蝕して製版する技法のことを言います。

この中に銅版画技法として最も一般的に知られているエッチングがあり、それとよく併用される技法で水彩画のように広い面積に調子を付けるアクワチントがあります。

その他の鉛筆画のような調子で製版できるソフトグランドエッチングや筆のタッチで製版できるリフトグランドやディープエッチングなどもあります。

それぞれ技法ごとの特徴を生かして、制作者の創意工夫で様々な工夫ができるのも間接技法の特徴です。

エッチング(腐食技法)

アクアチント(腐食技法)

10月24日~31日 10:00~19:00 (最終日17:00まで)

大森アートポジションのギャラリーにて

銅版画家 松本里美主催「One Day 銅版画ワークショップ展<Etching or Tea?>」を開催しております。

素敵な銅版画に出会えると思います。

 

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