TOP / 言葉 2015.09.15

【電話対応】なぜビジネス電話で「もしもし」を使っていはいけないのか?

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もしもし電話対応研修で一番衝撃を受けたことが「もしもし禁止」です。
私生活においては電話対応で「もしもし」を多用する方も多いと思いますが、そもそも「もしもし」ってなんなのでしょう?
電話以外で使う場面と言えば、うさぎとカメの「もしもしカメよ~カメさんよ~♪」くらいしかない謎の「もしもし」。

 


「もしもし」の歴史


日本で電話が開通したのは、グラハム・ベルが電話を発明してから14年後の1890年(明治23年)です。
まずは東京―横浜間で営業が開始されました。
当初は高級官僚や実業家などしか電話を持っていなかったため、「おいおい」と呼びかけ、「はい、ようござんす」という返答するというのが一般的だったようです。

ではどこから「もしもし」が使われるようになったのでしょう。
「もしもし」は電話交換手が中継ぎの際に、繋ぐ相手に失礼とならないよう「申し上げます」と言っていたことが始まりです。
「申し上げます、申し上げます。」が短縮されて「もしもし」となりました。

ここで疑問となるのが、「なぜ『おいおい』が淘汰されてしまったのか?」ということ。
「おいおい」「はい、ようござんす」のやりとりが現代に残っていても良いような気がしませんか?

 


「もしもし」は元流行語?!


実は「もしもし」は1913年(大正2年)の流行語でした。
警視庁の安楽兼道警視総監が巡査の傲慢な態度を改めるべく、民衆に対して丁寧に接することを心がけるよう出した訓示が一因です。
それまで「おいおい」や「こら」と民衆に呼び掛けていた巡査が「もしもし」を使うようになったのです。
これにより「もしもし」が流行語となり、電話対応で「もしもし」を使うのが一般的になりました。

 


なぜビジネスで「もしもし」を使ってはいけないのか?


さて、「もしもし」が丁寧な言葉だということが分かったわけですが、なぜビジネスで使ってはいけないのでしょう?

ずばり、短縮語だからです!

電話対応で「あざっす!(意味:ありがとうございます)」と言わないように、短縮語の「もしもし」も使ってはならないのです。

ビジネス上での「もしもし禁止」の背景は、語源にまでさかのぼるんですね。
日本語、奥が深いです(; ・`д・´)

参考URL
http://gogen-allguide.com/mo/moshimoshi.html
http://www.sinkan.jp/news/index_2036.html

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