TOP / 言葉 2022.02.14

アイスダンス&フィギュアペアを10倍楽しむための予備知識 違いはどこ?

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アイスダンスってこんなに面白かったっけ? というアイスダンス沼にはまる人が続出しているという話を友人に聞きました。

フィギュアスケートを見るのは大好きですが、アイスダンスってそんなに面白かった? と思いつつ観戦してみたら、確かに面白い、というかとっても素敵。

舞踊の舞台を氷上に移して演じているような、優雅さに魅了されます。

そこでよく言われるのがアイスダンスとフィギュアスケートのペアとの違いは何なのか問題。

以前はひと目で区別するためにアイスダンスの女性の衣装はスカートでなくてはいけないとされていたそうですが、これは現在では撤廃されています。

今回は北京オリンピック2022を視聴していて覚えた付け焼き刃の知識などで、その違いをまとめてみました。

あくまで素人が楽しめる程度に最低限の知識をまとめたものですので、詳しい方、お間違いなどわかればご指摘ください。

まずそれぞれの競技の特徴について説明します。

アイスダンス

2010~2011年のシーズンより、現行のルールが適用され、リズムダンスとフリーダンスで争われます。

リズムダンスは、その名称が以前はショートダンスだったようですし、フィギュアでいうショートプログラム、みたいな感じでしょうか。

そのシーズン毎にISU(国際スケート連盟)が楽曲のテーマを決めていて、今季はブルースとストリートダンスで、このテーマに沿って2分50秒±10秒で演技するとされています。

ストリートダンスはヒップホップ、ディスコ、スウィング、クランプ、ポップ、ファンク、ジャズ、レゲエのうち2種類以上の異なるリズムを使用することになっています。

リフトに関しては、上げるときに男性の頭より上に女性をあげることなどは禁止されており、その回数も1度の演技で最大1回、7秒以内。

ジャンプに関してもフィギュアスケートの中で唯一ジャンプの回転数で競わなくてよい競技であり、また、1回転半以上のジャンプは禁止されています。

また、ステップシークエンスと呼ばれるターンやステップを直線や弧を描きながら進むステップを取り入れないとなりません。

ツイヅルと呼ばれる多回転の片足ターンも入れることになっています。

演技中はパートナーとの距離が長い時間離れて演技をすることが禁じられていて、腕2本分伸ばした距離以上に離れてはいけないとされています。

フリーダンスは自由なリズムで構成されたプログラムで、 リフト、ダンススピン、ステップシークエンス、シンクロナイズドツイズルなどの規定された要素を使用し、バランスの良いプログラムを滑走することとされています。 演技時間は4分±10秒です。

ダンスリフトは異なるタイプの7秒以内のショートリフト3回またはショートリフト1回と12秒以内のコンビネーションリフト1回。

ダンススピンはスピン または コンビネーションスピン1回。

また、コレオグラフィックエレメンツと呼ばれる要素を入れて演技します。

コレオグラフィックエレメンツについてわからなさすぎですが、どうもステップ、ターン、ジャンプ、スピンなど、あらゆる種類の動作から構成されるエレメンツ(動作・要素)で基礎点+出来栄え点で評価される、ということのようです。

今回見ていてよくでてくる動きだなと思ったツイズル。

このツイズルですが、見ているとすごーく優雅で簡単にやってのけているので、アイスダンスってただ氷の上で踊ってるだけやん、みたいに感じてしまいますが、あれは恐ろしく難しいのだそうです。

スピンはその場でくるくる回りますが、ツイズルはステップの一種で、片足でくるくると回りつつ進んでいく。

しかも、軸足でない方が着いてしまったらもちろん減点ですし、ましてやパートナーとぴったり動きを合わせて、その上近い距離で行うほうが高得点となると、信じられないくらいの難しさらしいです。

どの動きも色々な制約がある中で、スピードがあって二人の動きが揃っている方が当然高得点となりますし、ミスが許されない中で高難度なことを涼しい顔でやっていると思うと益々見ごたえがあります。

フィギュアペア

一方フィギュアのペアはシングルと同様、ショートプログラムとフリースケーティングの合計点で競われます。

一定の距離を保ち、離れている時間が長くなってはいけないアイスダンスと違い、距離をとったエレメンツを入れても規定違反ではありません。

また、ショートプログラム、フリーともに、選手側で自由に楽曲を用意できます。

ショートプログラムは規定された7つの必須要素であるリフト、ジャンプ、スピン、ステップシークエンスを行い競われるものです。

リフトは男性がパートナーの女性を頭の上より高くまっすぐ持ち上げるオーバーヘッドリフトテイクオフのみ認められます。

また、ツイストリフトは女性を男性が空中に放り投げ、受け止める間に女性側は2~3回転するもの。

スロージャンプは同様に男性が女性を放り投げて2~3回転させ、今度は自分で着地し、ソロジャンプはそれぞれが踏切をし、空中で2~3回転します。

演技時間は2分40秒で ±10秒が認められます。

フリースケーティングは選手側で選んだ曲に合わせ、規定された要素を含みバランスよく表現し、点数を競います。

リフトは3回まで、ツイストリフトは3回まで。

スロージャンプは2回まで、ソロジャンプは1回まで。

ジャンプコンビネーション、またはジャンプシークエンスも1回までで2回転を超えるジャンプはすべて異なったものとされています。

 

それぞれに競技内容も魅力も異なるペア競技ですが、どちらも男性が女性をアシストする部分が大きく、日本は体格的な面でかなり不利とされてきたようです。

しかし、日本人も最近では欧米人に近い筋力をつけてきました。

また、採点競技のため、手足の長い欧米人と比べビジュアル面でも不利と言われてきましたが、その点もクリアしつつあるようです。

 

 

 

 

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