TOP / 言葉 2023.01.13

サワーと酎ハイの違い

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酎ハイ

初詣後の会社の飲み会で「そういえばチューハイとサワーの違いって何だろう?」ということが話題になりました。
確かにレモンチューハイもレモンサワーも似たような味がする気がします。
言葉が違うということは明確な違いもあるのでは?
今回は「チューハイ」と「サワー」の違いについて調べてみました。

チューハイとは

チューハイは焼酎の「酎(チュー)」とハイボールの「ハイ」を組み合わせた言葉だと言われています。
ハイボールとはウイスキーを炭酸水で割ったもの。
ウイスキーの代わりに焼酎を炭酸水で割ったものが焼酎ハイボールーーーつまり、チューハイというわけです。
しかしながら、チューハイは酒税法や食品衛生法などの法律で規定がある飲み物であはありません。
そのため、焼酎ハイボールが語源でありながら、焼酎ではなくウォッカなどの無色で香りのないスピリッツをベースに、果実などのフレーバーを加えて炭酸水で割ったものもチューハイと呼びます。

サワーとは

サワーの語源は「酸味のある、酸っぱい」という意味を持つ英語の「sour」です。
スピリッツをベースに、柑橘類などの酸味のある果汁と、砂糖など甘みのある成分を加えてつくるカクテルのことを言います。
アメリカと日本ではこのカクテルに炭酸水を加えて作ることが多いため、英語でもレモンサワーはlemon sour(レモンサワー)です。
ちなみに日本の酒税法では焼酎はスピリッツに含まれませんが、スピリッツとは蒸留酒のことなので、世界的な分類で見れば焼酎もスピリッツに含まれます。
そのため焼酎で作ったレモンチューハイをレモンサワーと呼ぶこともできるわけです。
なお、サワーもチューハイと同じく、酒税法や食品衛生法などの法律で規定がある飲み物であはありません。

チューハイとサワーの違い

結論から言うと、チューハイとサワーにはほとんど違いがありません。
2つの違いは作り方ではなく、提供者の感覚で名付けられて提供されています。

また、チューハイもサワーも法律で規定がないと言いましたが、サワーやチューハイと名付けられた缶飲料はどのような分類で売られているのでしょうか。
スーパーに売られた缶飲料を見ると「スピリッツ(発泡性)」か「リキュール(発泡性)」のどちらかであることが分かります。
これは酒税法に則って分類されたものですが、スピリッツとリキュールは「清酒」「合成清酒」「連続式蒸溜焼酎」「単式蒸溜焼酎」「みりん」「ビール」「果実酒」「甘味果実酒」「ウイスキー」「ブランデー」「原料用アルコール」「発泡酒」「その他の醸造酒」以外のお酒のことを言います。

そして、スピリッツとリキュールの定義の違いは「エキス分」の量にあります。
「エキス分」とは液体の中の固形物――基本的に甘味料の割合です。
スピリッツはエキス分が2%未満、リキュールはエキス分が2%以上のお酒とされているため、一般的にはリキュールの方が甘味が強く感じられることが多いです。
購入の際の参考にしてみてくださいね。

参考:サントリー(「チューハイ」と「サワー」の違いはなんですか?) / サントリー(リキュール入門 定義) / 日本洋酒酒造組合(チューハイ) / nomooo(知ってる?チューハイとサワーの違い&定義を徹底解説) / 公益財団法人日本関税協会(酒類の分類及び品目と酒類の定義)

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