TOP / 言葉 2025.01.22

電話で「もしもし」というのはなぜ?!

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もしもし

電話に出るとき皆様は何と言って出ますか。
多くの方は「もしもし」が第一声ではないでしょうか。
電話以外ではなかなか使わない「もしもし」。
一体どんな歴史があるのでしょうか。

「もしもし」の歴史

「もしもし」の歴史を紐解くには、まず日本の電話の歴史を知らなくてはなりません。
日本で最初に電話が開通したのは1890年(明治23年)のこと。
東京都と横浜の間に開通したのが始まりです。

当時の電話は相手に直接かけることはできず、電話交換局に繋いだ後、電話交換手という電話の回線を繋ぐ職業の人が手動で相手の電話に繋ぐ仕組みとなっていました。
そのため、どこに繋いでもらうのか、まず電話交換手と会話をしなくてはなりませんでした。
最初の電話交換手は東京が11人で内訳は男性が2人に女性が9人、横浜には4人で4人とも男性が担っていました。
10年後の1900年(明治33年)には東京だけで女性330人、男性100人が電話交換手に就いていたというのですから電話がいかに普及していったかが分かりますね。

さて、電話が開通した当初、その加入数は東京で155世帯、横浜で42世帯と極めて少ない数でした。
高級官僚や実業家などしか電話を持てなかったのです。
そして電話をかけてくる人は、電話を繋ぐ電話交換手に「おいおい」や「こらこら」と呼び掛けていたそうです。
横柄に感じるかもしれませんが、当時の地位のある人が普段使う言葉が反映されていたのだとか。

一方の電話交換手は、取り次ぎの際に失礼のないようにに「これから話し始めます(申し上げます)」とい意味で「申し申し(もうしもうし)」と声を掛けていたそうです。
二度繰り返すのは当時の電話が雑音が多くなかなか聞き取れなかったため。
相手が聞き取りやすいように「申し申し」と言っていたそうです。
「おいおい」や「こらこら」に比べて丁寧な印象を受けますね。
この「申し申し」が縮まって「もしもし」となりました。

そもそも、「申し(もうし)」という音が変化した「もし」という感動詞は江戸時代には使われていたことが分かっています。
歌舞伎の夕霧七年忌にも「もし藤屋の伊左衛門様」という言葉が出てきます。
この「もし」は、「もうし」よりもやや気軽な言い方として相手に呼び掛ける時にいう言葉で、「もし、そちらの方」や「もし、旅のお方」というような言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
丁寧な「申し申し」が少しくだけて「もしもし」になるのは当然の結果だったのかもしれませんね。

 

電話代行はテルトルにおまかせ

当社はテルトルというコールセンターも運用しており、24時間365日対応しています。
今回は「もしもし」についてのお話しでしたが、もちろん電話対応では「もしもし」は使いません。
プロの対応で日々受電を行っているので、ご興味のある方はぜひ、テルトルのサイトもご覧ください。

参考:雑記ネタ帳(「もしもし」の語源・由来) / カドセミ(パパ、ママ、すごい!って言われる 子どもに話したくなる雑学クイズ③(国語編)電話で「もしもし」と言うのはなぜ?) / キッズネット(どうして電話でもしもしというの) / 精選版 日本国語大辞典

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