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TOP / 言葉 2020.03.12

四六時中の語源

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和時計

新型コロナウイルス感染拡大に伴う在宅勤務体制への移行で、一日中自宅にこもりっぱなしの日々が続いています。
日がな一日、四六時中家にこもりっぱなしなので、運動不足がたたって足が攣ったり、腰が痛くなったりといった弊害が……!
気分転換に筋トレをするという、なまけものの私の通常時では考えられない行動にでております。
体ってある程度は動かさないと本当にすぐなまってしまうんですね。
さて、今回はそんな「一日中」を表す「四六時中」に関するお話。

四六時中の語源

四六時中という言葉は、意外にも比較的新しい言葉です。
辞書で調べるとこういう記載があります。

しろくじちゅう
一日中ずっと。いつも。始終。常に。

注記 「四六時」は四掛ける六で、二十四時間になることから。詩作などで、「十五夜」を「三五夜」などという言い方と同じ技法で作られたことば。

学研 四字熟語辞典より

注記を読むと、洒落として掛け算で24時間を表した言葉であることが分かります。
しかしながら、日本が1日を24時間で表す時法を取り入れたのは1873年(明治6年)のこと。
太陽暦の導入と同時に時間の表し方も改めました。
それまでの日本は十二時辰(じゅうにじしん)という時法を使っていたのです。

十二時辰

十二時辰は、中国や日本で使われていた時法で、1日をおよそ2時間ずつの12の時辰で分けるものです。
なぜおよそ2時間かというと、季節と昼夜によって変動するから。
日本は夏は日が長く、冬は夜が長いですよね。
十二時辰は日の出と日没が基準として昼夜をそれぞれ6等分するので、現代の時間のようにきっちり同じ間隔にはならないのです。

しかしながら、どんな日でも1日を12の時間に分けることは変わりません。
1日を12の時辰で表していたので、今でいう「四六時中」を「二六時中」と表現していました。
2掛ける6で12時辰というわけです。

時刻を表す方法が切り替わっても、言葉はすぐにきっぱりとは変わりません。
その証拠に1905年~1906年に書かれた夏目漱石の『吾輩は猫である』にも「二六時中精細なる描写に価する奇言奇行」「否あらわれる事は二六時中間断なくあらわれているが」「二六時中キョトキョト、コソコソして」と、二六時中の表現が使われています。

いまでも残る十二時辰

二六時中は四六時中という言葉に、ほんのちょっぴり表現を変えて今の私たちの生活に根付きました。
そして四六時中以外にも、日常で使う言葉として残っている十二時辰由来の言葉がいくつかあります。
まずは十二時辰を今の24時間の時法に合わせた表をご覧ください。

十二時辰

季節によってずれますが、だいたいこのような形です。
12に分かれた時辰は十二支を当てて呼んでいました。
子の刻(ねのこく)、丑の刻(うしのこく)といった具合です。

そして、各時辰のど真ん中の時間を正刻(せいこく、しょうこく)と呼び、日本では各正刻に鐘を鳴らして時刻を伝えていました。
つまり正子(子の刻の正刻)と正午(午の刻の正刻)には鐘を九回鳴らしていたのです。
真昼の正子と真夜中の正午が基準なので、鐘の音は九回を基準に、次の時辰になる毎に1回ずつ打たれる鐘の数が減っていきます。
その鐘の音の数を元にして、昼九つ、夜九つといったような時間の表し方もしていました。

また、いくら時辰で一日が12つの時間に分かれているとはいえ、2時間おきの時間の指針で生活するのは不便です。
当時は、正刻から次の正刻への時間の長さを1刻(いっこく)と言い、1刻の半分を半刻(はんこく)と表現していたため、子の正刻から丑の刻が始まる時間を九つ半、丑の正刻から寅の刻が始まる時間を八つ半という風にも言っていました。

表にはもっと細かい時間表現が丑の刻に書かれていますね。
丑の刻を四等分して、丑一つ、丑二つ、丑三つ、丑四つ。
一つの時辰は約2時間なので、これで30分刻みで時刻が表せるわけです。
この表現は他の子、寅、卯などの時辰でも同様です。

さて、ここまで十二時辰がざっくり分かれば、現在でも根付いている十二時辰由来の表現にぴんとくるはず。

「正午」、「午前」、「午後」

真昼を表す正午は、午の正刻のこと。そして、正午を基準に、それより前を午前。それより後を正午と言います。
これはご存知の方も多いですよね。

「丑三つ時」

草木も眠る丑三つ時――。などの表現で怪談話ではよく使われる表現ですね。
これはズバリ昔の時刻の数え方で今で言う午前2時から午前2時半を指します。
明かりがなく、今より暗かった時代のこの時刻は相当怖かったはず。
また、艮(丑寅・うしとら)の方角は鬼門であるため、時刻でちょうど丑と寅の間にあるこの時間はどことなく不気味な印象を受けたのかもしれません。

「おやつ」

おやつの語源は午後2時から午後4時くらいを指す、八つ刻(やつどき)から来ています。
江戸の中期頃までは一日二食で生活をしていた日本人。
ちょうどこの八つ刻に間食をするのが通例でした。
そしていつからか、間食自体をおやつと呼ぶようになったんだとか。

 

いかがでしたか。
十二時辰をなんとなくでも覚えていると、時代劇や時代小説を見るときに少し理解が深まりますよ。

参考:語源由来辞典 / Aozorasearch 青空文庫全文検索

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