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イースターはハロウィンのように日本に根付くのか大予想

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イースターとは

今年は桜が咲いてからまた冷え込んだ日があったので、花の時期が延びましたね。

日本の春の訪れを祝う最大のイベントはお花見だと思いますが、欧米にも春に大きなイベントがあります。

イースターです。

キリストは死んで3日目に復活したとされますが、イースターはその復活を祝う祭り。

イースターを英語で表記するとEasterですが、春の訪れを祝うEorster に由来すると言われています。これはサクソン族の春の女神「エオストレ(Eostre)」の祭りでしたがキリスト教はイエスの死後、各地に広がり布教をし発展していく過程でその土地ごとの風習や言い伝えなどを上手く取り込んでいきました。

春の訪れを祝うサクソン族の祭りもキリストの復活を祝う日を合わせてイースターというキリスト教にとって最重要ともいえる祭りとなっていったのです。

キリスト教にとってはイエスが復活した日を祝うものなので大変重要なはずですが、日本ではクリスマスのようには盛り上がらないのが事実。

それは何故なんでしょう。

イースターはキリスト教にとって復活というとても重要な祭りのためテーマが重く盛り上がらない」という説もあるようですが、イエスの誕生を祝うクリスマスも重要な日ですからこの説はちょっとあてはまらないのではないかと思います。

以前は日本にさほど根付いていなかったのに、近年すっかり馴染んだ西洋のお祭りの代表といえばハロウィンがあげられます。

ハロウィンももとはケルト人の祭りで、秋の収穫を祝い、同時に悪霊を寄りつかせず追い出すというものでしたが、キリスト教の万聖節にあわせ、万聖節の前の晩をお祝いするということを合わせ今のハロウィンの形となりました。

この祭りのことがひろく日本人に知られるようになったのはかなり以前のことでしたが、ここ数年の日本でのハロウィンの盛り上がりかたは異常ともいえるほどで、商業効果もクリスマスやバレンタインデーを上回ると言われています。

東京ディズニーランドとの関連

ハロウィンがこれだけ日本に根付いた最大の要因は東京ディズニーランドのハロウィンイベントの影響が大きいと言われています。

東京ディズニーランドでハロウィンのイベントが始まったのが1997年。10月31日1日だけとの決まりもありましたが、2002年より大人の仮装も認められるようになり、一気に盛り上がりを見せます。

日本でも格差が広がり、若者が閉塞感を感じる中で、仮装して渋谷などの繁華街に集まるということでストレスを発散したり、別の何かになりたいという変身願望を大人も堂々と叶えられるということで、日頃おとなしい日本人だからこそ、はじけることができる機会として受け入れられたのかもしれません。

では、イースターがハロウィンのように日本人に受け入れられ、広がる可能性はあるのでしょうか。

お祭り好きの日本人の嗜好にどれだけ合うか

ハロウィンに仮装するという風習が日本で近年盛りあがりを見せるコスプレ文化とうまく融合して一大イベントに発展したと思われますが、イースターにはこのようなイベント性はあるのでしょうか。

欧米ではイースターエッグと呼ばれるカラフルに色付けした卵やうさぎを飾り付けたり、庭のあちこちに隠し置いたイースターエッグを探す遊びをする習慣があります。が小さなお子さんと保護者の方が遊ぶのはともかく、大人がするイベントとしては盛り上がりに欠けそうです。

ではハロウィンの仮装に匹敵するものが他にあるでしょうか。

アメリカではイースターボンネットと呼ばれる華やかな飾りの帽子や髪飾りをつけてパーティーやパレードが行われ、ニューヨークで開催されるものは特に大規模かつ有名です。

思い思いのボンネット(帽子)の制作や購買に結び付きそうでありますし、帽子を被るだけではなく極端にデコラティブなものや奇抜なデザインの帽子をかぶってみたり、帽子を被った何かのキャラクターになりきって仮装したり、うさぎの気ぐるみや被りもので可愛く変身するということもできそうです。

イベントとしての時期は良いのか

イースターはバレンタイン、クリスマス、ハロウィンなどのイベントのように、日にちが決まっているわけではありません。

キリストが復活したのが日曜日だったということで、イースターの日にちは春分の日以降、最初の満月から数えて最初の日曜日と定められています。

グレゴリオ暦に月の満ち欠けの要素を組み込んだ決まりごとのため、毎年日にちが大きく変わります。

因みに本年2019年は4月21日ですが昨年2018年は4月1日、来年は4月12日とかなりの開きがあります。

春には日本人が大好きなイベント、お花見がありますが、このお花見は「お花を観る会」として特定の日が決まっているわけでは勿論なく、あくまで自然まかせのため、大体3月下旬から4月上旬ではありますが日がはっきりしないことこの上ありません。

今年は花見は3月下旬から4月上旬で、イースターは4月21日と時期がずれましたが、4月1日辺りですと被る可能性が高く日程によっては花見と重なり、盛り上がりにかける可能性があります。

イースターの日にちは事前にわかるとはいえ、固定で日が決まっていないイベントが短期間に2つあるということは予定が立てづらく、計画的に物事を運ぶ日本人に受け入れられるかという懸念も出てきます。

東京ディズニーランドの動向

ハロウィンの流行と東京ディズニーランドのイベント開催の遍歴は大変重要な関係があります。

東京ディズニーランドでは1997年からハロウィンのイベントが開始されました。

2002年には1日限りではありましたが、大人の仮装が始まり、同時にパレードもタレントなどを登場させた大々的なものになりました。2009年にはディズニーシーでもハロウィンのイベントが始まりました。

それに呼応するかのように2009年ごろから渋谷など街中に仮装して集まる人が増加していき、2011年にはかなり大規模なものになっていったのです。

イースターはどうでしょう。

イースターのイベントは2010年にディズニーランドで始まりまして2015年からはシーでもスタートしています。

そして今年2019年、イースターパレードが本格的に行われ、うさピヨという新たなディズニーキャラクターも登場しました。

バレンタインデーやホワイトデーも然りですが、イベントの浸透や流行には商機を狙う企業が仕掛けたところによるものが大きいと感じます。

ディズニーランドはハロウィンの流行は自分たちが牽引したものという自負があるのではなかと思います。

そしてディズニーランドの今年のイースターの力の入れようはいよいよ本気になった感じが伺われます。ハロウィンの流行同様、大体スタートから浸透まで10年以上かかることを考え、今年からの注力が実を結ぶことも併せて3年後の2022年頃から広く浸透しそうな気がします。

来年はオリンピックの直前でその他の新たなイベントは少々霞んでしまいそうですし、2021年は4月4日とお花見と近いことから2022年の4月17日からイースターが本格的にイベント化していくと予想します。

商業的にどうか

日本はイベントを一大商機として都合よく変えていくのが上手なのではないかと思います。バレンタインデーはその代表的なもので、女性から男性にチョコレートを贈る日という特殊な日であり、菓子メーカーにとって最大の商機となっています。

商業的に見てみるとイースターはどうでしょうか。

春の時期に外国に行くと、うさぎや卵を模ったお菓子やチョコレートが沢山売られていて、それはそれは可愛らしい光景です。うさぎ、たまご、鳥の巣、ひよこなどのアイテムは女性が特に好みそうなものですので、女性を対象に贈ったり自分や家族の為に買うというのにはとても良いと思います。

バレンタインデーもチョコレートを女性が男性に愛のメッセージとして贈るというのは日本ならではの習慣で、チョコレートメーカーが先導して根付かせたものであるなら、イースターも何か同じように理由を作って誰かに贈りものをするというのもありかと思います。

可愛いうさぎやたまごのアイテムを自分自身の癒しの為に買うグッズが増えてもいいかもしれません。

結論

以上のことからいよいよイースターも3年後の2022年辺りからイベント化するのではないでしょうか。ライバルは花見。ディズニーランドの動向に注目です。

あくまで素人の個人的予測ですので広い心で捉えてくださると幸いです!

 

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