TOP / 留学 2019.07.24

東京五輪を10倍楽しむためのルール予備知識 飛込み競技

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東京五輪を楽しむためのルール予備知識

五輪競技とはいえ、あまり馴染みの無い競技や普段観戦する機会が殆ど無いようなちょっぴりマイナーな競技の楽しみ方を紹介しています。

今回は水泳の飛込競技

その始まりは船員が乗っている船のマストから海に飛び込んで競い合ったとも言われていますがはっきりとわかってはいないようです。

記録によると飛込み競技の始まりは1886年。ドイツで行われた水泳選手権で初めて競技としての飛込みが行われました。その後、1904年にオリンピック・セントルイス大会から高飛込が正式種目となり、次のロンドン大会からは飛板飛込も加わりました。

2020東京五輪では3m飛板飛込、10m高飛込、シンクロダイビング3m飛板飛込、シンクロダイビング10m高飛込の競技が行われます。

3m飛板飛込はジェラルミン製の飛板から反発力を使い一旦高く跳び上がって回転しながら入水し、高飛込は10mの高さのコンクリートの台から回転やひねりを加えながら飛び込みます。

どちらも踏切から入水まではわずか2秒。難易度の高い技を入水までにどれだけできるか、入水の時にいかに水しぶきをあげずに入れるか。が得点を得るためのポイントとなる競技です。

高いところから飛び込むためプールの水深は5mと決まっています。

3m、10mともに男子は6回、女子は5回試技(演技)を行いその合計点数で勝敗が決まります。演技の種類ごとに難易度と点数が決まっていて、選手はあらかじめ試技の内容を提出してあり、試技毎に全て違う内容の演技を行わなくてはなりません。

1回の試技で7人の審査員が内容を採点し、0.5ポイント刻みの10点満点で評価します。

7名の採点のうち、最高点から上位2つと最低点から下位2つを除く残りの3つの採点を合計し、難易率を掛けた値が得点になります。

評価のポイントは提出されたプログラム通りに演技ができているか、演技開始時の姿勢、踏切、空中の演技、そして入水です。特に入水については演技の難易度が高くなるにつれて難しくなるため、最もポイントとなる部分であり、観客にもわかりやすい点であります。

水しぶきが殆どあがらないノースプラッシュや、リップ・クリーン・エントリーといってポコポコと唇をはじくような音がするだけで全くしぶきを上げず、水面に泡のみが出る状態での入水は最も高い得点となります。

飛込み競技の演技の内容は飛び方により6つの群と4つの型に分類されています。

1.前飛込
つま先を水面に向けて立ち、そのまま前方に回転しながら飛びこむ。

2.後飛込
踵を水面に向けて後ろ向きに立ち、後方に向かって回転しながら飛びこむ。

3.前逆飛込
つま先は水面で立ち、前方に向かって踏切り、飛板または台の方向に逆に向かって回転しながら飛び込む。

4.後踏切前飛込
後ろに向かって踏切り、前方に向かって回転しながら飛び込む。

5.捻り飛込
1~4までに捻りを加える。

6.逆立ち飛込
飛び込み台で逆立ちをしてから飛込みを行う演技。高飛び込みのみ。

そして飛込む時のフォームにより4つの型があります。

●伸び型
腰および膝を曲げず両足をそろえた型。

●えび型
身体を腰で折り、膝を曲げず両足をそろえた飛込み姿勢。

抱え型
身体を小さくボール状に丸め、膝を曲げ、すねを抱えた飛込み姿勢。

自由形
以上を組み合わせた形。

加えてシンクロナイズドダイビングは2人同時に飛込み、ペアの2人の演技がどれだけシンクロ(同調)しているかも審査のポイントとなります。

3m飛板シンクロナイズドダイビングの試技は男子は4回、女子は3回。

11人の審査員が演技と同調性を採点し3人が向かって右側の選手を採点し3人が向かって左の選手を採点、5人が2人の同調性をジャッジします。

演技の難易度はもちろん年々上がってきているため、これまで以上に入水でしぶきをあげないことが難しくなっており、入水が勝敗に大きく影響してくるとともに、観戦するほうも、入水時のしぶきについては見分けがつけやすく、得点を予想する上でポイントになるかと思います。

会場は辰巳に建設中の水泳の専用施設東京アクアティクスセンター。最新設備の新しいこの競技場に行くだけでも楽しみがあるといえそうですね。

現在、日本の代表選手はシンクロ3m板飛び込みの寺内健、坂井丞組み、女子は10m高飛込みの荒井祭里選手が内定しています。

今後は10m高糸飛込みの男子12歳玉井陸斗がオリンピックの代表の座を得られるか、3代連続して飛込みの五輪代表になるかが注目される金戸凛の活躍などが注目されます。

参考:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会https://tokyo2020.org/jp/games/sport/olympic/

5分でわかるルール解説
http://olympic.sessatakuma.net/

個人的には金戸凛ちゃんのおばあさまが高校の担任の先生だったので、ぜひともオリンピック出場してほしいですし、応援しようとチケットも申込み当選したと喜んでいたのですが、この記事を書く前だったのでよくわからず、間違えて他の競技のチケットをとってしまったという……。

 

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