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2016.02.16 (火)

「なそう」と「なさそう」の使い分け

そうだ

天気予報は雨マークだったのに、空は見事な快晴。
雨の匂いもしないそんなときに一言。
「雨、降らなさそうですね」

皆様はこの一言に違和感を感じますか?

否定形と助動詞「そうだ」

目で見たことや、耳で聞いたこと、推定したことを表す助動詞「そうだ」ですが、前に否定形がきたときにを入れるか入れないかで戸惑うことはありませんか?
例えば次の三つの文をご覧ください。

「雨は降らなさそうですね」
「今日は定時で帰れなさそうだ
「ごめん。電車が遅れてる!間に合わなさそう
「こんなに蓄えがあったら当分は困らなさそうだ

実は、これらはすべて文法的には間違っています。
正しくは下記の通りです。

「雨は降らなそうですね」
「今日は定時で帰れなそうだ
「ごめん。電車が遅れてる!間に合わなそう
「こんなに蓄えがあったら当分は困らなそうだ

今回は否定形と助動詞「そうだ」についてのお話しです。
「なそう」「なさそう」はどのように使い分けるのでしょうか。

ありなしに関する場合=「なさそう」

存在の有無を表す「ない」を表す場合は「さ」が入ります
ちなみに「ない」は形容詞です。「ある」は動詞なのに不思議ですね。
× 問題はなそうだ
○ 問題はなさそうだ

形容詞の否定の場合=「なさそう」

形容詞の否定の場合は「さ」が入ります
× 今日は寒くなそうだ
○ 今日は寒くなさそうだ

また、下記のようにも言いかえられます。
○ 今日は寒くなさそうだ

動詞の否定の場合=「なそう」

動詞の否定の場合は「さ」が入りません
これは動詞の否定の「ない」が助動詞だからです。
○ 雨は降らなそうだ
× 雨は降らなさそうだ

外見上「ない」の形だが否定の用法ではないもの=「なそう」

「危ない」や「少ない」、「汚い」など形容詞の一部であるものには「さ」が入りません
○ ここは危なそうだ
× ここは危なさそうだ

直前に「は」や「が」を入れても不自然でない場合だけ「なさそうだ」と言えると覚えましょう。
問題なさそうだ
今日は寒くなさそうだ
あなたのお薦めなら間違いなさそうだ

参考:NHK放送文化研究所

合わせて読みたい:「さ入れ言葉」の見分け方

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