普段何気なく使っている言葉でも、ふとした時に、ある言葉について使い方や定義にひっかかりを感じてしまうことがあります。

平日とは

飲食店では

私が今回「あれ？」と考えてしまったのは金曜日に時々軽く飲みに行くお店のサイトを確認したとき。

ハッピーアワーあり。17時～19時。平日に限る。

う～ん。金曜の夜ってお店にとってはとても人が来る日。しかもそのお店はオフィス街にあるので、土日はお客様が少なそう。一番の書き入れどきである金曜の夜は平日に入るのかしら。

周囲の人に平日って何曜日だと考えますかと聞いてみましたが、平日は月曜から金曜と考える人、月曜から土曜と考える人、そして月曜から金曜だけれども祝日は除くという人、色いろです。

結局、件のお店のハッピーアワーは金曜日も実施していて、他のお店のサイトを見たところ、金曜日はサービスを除外している場合には、月曜～木曜日とか金曜を除く、というように書かれていました。

そのとき平日ってすごくあいまいな定義の言葉なんじゃないかと感じ、ちょっと調べてみることにしました。

広辞苑

広辞苑では

平日は日曜・祝祭日以外の日。

最近は土曜日も除くことがある。ウイークデー。

とされています。

大辞林

三省堂　大辞林では

1.ふだん。平素。

2.日曜・祝日以外の日。「-ダイヤ」

となっています。

交通機関のダイヤは

三省堂　大辞林に「ーダイヤ」とあったので確認しましたが、JRも東京メトロ、都バスとも平日ダイヤとは月曜から金曜までのダイヤのことで土曜日は日曜日と同じか、都バスのように土曜と日曜でもそれぞれダイヤを別にしているということでした。

ホテルや旅館は

ホテルなどの宿泊施設ですと当然、会社や学校がお休みとなる土曜・日曜の前日および祝前日の料金が高くなる傾向にあるので平日というと月曜から木曜、そして金曜、土曜、祝前日は別という括りになっています。

まとめ

ここでまとめてみると

●日曜日と祝祭日は平日ではない。

●月曜日～木曜日は平日である。

●金曜日は飲食、宿泊などのカテゴリーの場合は除かれる場合がある。

●土曜日は元々は平日に属していたが、日曜日とともに平日ではない日に入る場合が多い。

ということで、平日は月曜日から金曜日を指すことが一般的であり、土曜日を平日に入れる場合や金曜日を除く場合などは月曜から土曜日まで、月曜から木曜まで、などの書き方をすることが多いと考えられます。

平素というのが人や環境によって其々な為、平素な日である平日も定義がはっきりとできないのかもしれないですね。

いずれにしても明確な線引きというのが無いようなので使う場合は注意が必要だなと感じました。